J-BRAINは、日本における気管支拡張症および肺非結核性抗酸菌症の実態を明らかにし、診療と研究の発展に貢献することを目的とした全国多施設観察レジストリ研究です。
設立趣旨
気管支拡張症は、慢性の咳嗽や喀痰、反復する呼吸器感染、増悪、入院、呼吸機能低下などを通じて、患者さんの生活の質や生命予後に影響を及ぼす慢性呼吸器疾患です。
また、日本では肺非結核性抗酸菌症を合併または背景に持つ症例が多いことが臨床上の大きな特徴です。
これまで国内外で気管支拡張症や肺NTM症に関する研究は進められてきましたが、日本における両疾患の重なり、臨床経過、予後因子、治療反応性を全国規模で継続的に把握するデータ基盤は十分とはいえません。
J-BRAINは、全国の医療機関が協力して実臨床データを集積し、日本における気管支拡張症および肺NTM症の特徴を明らかにすることで、診療の標準化、新たな治療戦略の開発、将来的な臨床試験および国際共同研究に資する研究基盤を構築することを目指しています。
対象疾患
J-BRAINでは、主に以下の疾患および関連する病態を対象とします。
- 気管支拡張症
- 肺非結核性抗酸菌症
- 気管支拡張症と肺非結核性抗酸菌症が重なり合う病態
- COPDや喘息などの背景疾患、併存疾患、臨床表現型
本レジストリでは、症状や増悪歴を有する症例を中心に、臨床経過や予後を評価するための情報を前向きに収集します。
J-BRAINが目指すもの
J-BRAINは、以下の実現を目指します。
- 日本における気管支拡張症・肺NTM症の実態把握
- 増悪、入院、死亡などの臨床転帰に関わる因子の解明
- 背景疾患、画像所見、微生物学的特徴、治療内容に基づく患者層別化
- 多施設共同研究による質の高いエビデンス創出
- 若手研究者が研究提案、解析、発表、論文化に参加できる体制の構築
- 国内外の研究グループとの連携
- 将来的な診療指針、ステートメント、臨床試験への貢献
研究代表機関・事務局
研究代表機関:複十字病院
事務局:J-BRAIN事務局
